車いすで観光 江戸東京博物館と刀剣博物館

Field Work on a Wheelchair at the Edo-Tokyo Museum and the Japanese Sword Museum

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こんにちは。車いすユーザーのYUKORINです。6月17日、バリアフリー調査の一環として、アクセシブルのメンバーと一緒に江戸東京博物館と刀剣博物館へ行ってきました。

両国駅の西口改札でメンバーと待ち合わせ。最初に江戸東京博物館へ向かいました。梅雨の合間の曇りの日、暑くも寒くもなく、お出かけにはちょうどいい気候でした。

江戸東京博物館の標識
博物館へ向かうところ

東京都江戸東京博物館

両国駅から徒歩5分くらいで江戸東京博物館に到着です。おっきいですねー! 入口は階段の向こう側にあります。

江戸東京博物館

ここが博物館の入口。ご覧の通り、フラットです。館内も広そう♪

江戸東京博物館の入口

この日、私たちは、江戸時代から近代の東京の人々の暮らしぶりが模型で展示されているという常備展を見学しました。常備展の一般の観覧料は600円ですが、1階のチケット売り場で障害者手帳を提示すれば本人とその付添いの方2名まで無料になります。付添いの方1名まで無料というのはよくあるのですが、2名まで無料というのはちょっと驚きでした。

チケット売り場と総合案内所

館内で車いすとベビーカーをレンタルできます。

レンタル用車いす
レンタル用ベビーカー

さあ、常備展のある6階へ上がりましょう! 広々としたエレベーターホール。エレベーターも大きかったです。

1階のエレベーターホール

常設展の順路は6階を見てから5階へ下ります。一般の来館者は5階へ下りるのにエスカレーターを利用しますが、車いすとベビーカー専用のエレベーターがあり、利用時にスタッフさんに申し出れば誘導してくれます。6階の常備展示室入口のカウンターでそのご説明を受けました。こういうふうに最初からバリアフリーの順路について教えてもらえると安心できますね。

車いす専用エレベーターの説明を受ける

ボランティアさんによる展示ガイドを無料で行ってくれます。電話による事前予約可であり、また当日受付も可です。私たちは予約なしでボランティアガイド受付カウンターへ行ってガイドをお願いしました。対応言語は日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語ですが、日によって対応できない言語があるようです。所要時間は1時間半から2時間。常設展だけで半日以上は遊べそうです。

ボランティアガイド受付カウンター

音声ガイドやパンフレットも多言語対応だから、海外からの来館者さん方も楽しめますね。

音声ガイド
パンフレット

実物大の日本橋を渡った向こうは江戸ゾーンです。ワクワクしてきました!

日本橋の模型

ミニチュアや原寸大の模型などを見ながら、ボランティアガイドさんに江戸時代の文化、歴史、貴族や庶民の暮らしについて詳しくご説明いただき、とっても勉強になりました。

襖絵のレプリカ
初期の三越のミニチュア
錦絵のお店
お寿司屋さんの屋台

しかし、ここで1つ問題発生。車いす目線からではミニチュアのお屋敷の内部を見ることができませんでした。

ミニチュア展示の高さ

お屋敷の外側しか見えないよぉ。立っている人には右の写真のように見えるんでしょうね。

車いす目線からのお屋敷
立っている人から見えるお屋敷内

これが車いす専用のエレベーターです。警備員さんの誘導で乗せてもらいます。

車いす専用のエレベーター
警備員さんの誘導にて5階へ到着

江戸ゾーンのガイドだけで1時間半かかり、私たちは刀剣博物館の調査も控えていたことから、東京ゾーンの見学は諦めることにしました。切り上げ際に見た歌舞伎の舞台。模型ながら迫力がありました。また来るチャンスがあったら、東京ゾーンも見たいです。

歌舞伎の舞台

1階に下りたときに多目的トイレに寄りました。設備は整っていてよかったんですけど、流し台が小さくて少し使いづらかったです。また、鏡の位置が高くて、車いすでは自分の姿が見えませんでした。

江戸東京博物館1階の多目的トイレ
小さな流し台


刀剣博物館

さて、お次は刀剣博物館のバリアフリー調査です。刀剣博物館は、その名の通り、日本刀を展示した博物館です。江戸東京博物館から歩いて約5~10分のところにあり、日本庭園の旧安田庭園に隣接しています。

刀剣博物館

新しい建物のためか、バリアフリーを考慮に入れて建てられているようでした。館内は広々としていて、エレベーターや多目的トイレなどの施設が整っています。入館料は一般の来館者は1,000円、チケットカウンターで障害者手帳を提示すれば本人と付添いの方1名まで無料になります。

刀剣博物館の入口
博物館エントランスホールの展示

シンプルなデザインの多目的トイレ。車いすユーザーには十分な広さと設備です。ここでも鏡の位置が少々高かく感じましたが、他に問題はありませんでした。

刀剣博物館2階の多目的トイレ

残念ながら、展示室内は撮影禁止です。キラリと輝いた日本刀が、まるで宝石のように、ガラスの展示ケースの中でクッションのようなものに乗せられて展示されていました。ただ、ほとんどの刀が高い位置に展示されており、しかも、その説明書きが展示台の表面に張り付けられていたために、刀は見れたものの、説明書きは車いすの位置からでは全く読めませんでした。そのため、日本刀のことを知らない私には、刀の長さや模様の違いといった視覚的なことしかわかりませんでした。説明書きを立てかけて表示してもらえると読めたのですが・・・。

撮影禁止の表示

博物館の屋上庭園に出た私たち。屋上から見下ろすと旧安田庭園が見えるはずなのですが、バルコニーの塀が高くて車いすからは庭園を見ることはできませんでした。塀を低くするとセキュリティ上で問題が生じるのかもしれません。でも、車いすユーザーも景色を楽しめるように、例えば、小さな覗き窓とか作ってほしかったなぁ。

塀が高くて景色が見えない


旧安田庭園

帰りに旧安田庭園に寄りました。庭園内は砂利道。車いすで入園は無理かなと思っていたら、意外にも園内の段差の前まで行くことができました!

旧安田庭園の入口
砂利道でも入園できた!

砂利道でも、タイヤが埋まらないように砂利を固めるようにしてくれると車いすが動けます。

固められた砂利道

初夏の緑が美しい庭園。心が洗われます。来てよかった~!

旧安田庭園
刀剣博物館入口の前で記念撮影

歴史を振り返るとき、現在の感覚でものを見てはいけないと言われます。江戸東京博物館では、わかりやすいガイドと模型のおかげで、江戸時代の人々の目線に立って、当時の人々の英知に富んだ暮らしや文化の素晴らしさを感じ取ることができました。そして、刀剣博物館では、私には日本刀はちょっと“怖いもの”に見えてしまいましたが、当時の武士にとって刀は身を守る道具であり、誇り象徴やファッションでもあったのかもしれません。今回の調査を通して日本の歴史や文化を顧みることができました。細かい点を抜かせば、両館とも車いすに優しい施設です。日本の歴史や文化を学びたいという車いすユーザーの方々や外国人の方々、ぜひ江戸東京博物館と刀剣博物館に訪れてみてください。あなたの発見が何かあるかもしれません。

車いすで観光 柴又帝釈天
Field work on a wheel chair at
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